会社を辞めて主夫(主婦)になったらまずやっておきたいことがあります!無職になってしまった方も一緒です!
それは、生計を共にしている方の社会保険上の扶養に入れてもらうことです!
扶養には、社会保険上の扶養と所得税上の扶養があります。今回は、社会保険上の扶養に入るメリットとデメリットについて、ご説明します!
扶養って何?
まず扶養って何ですか?という方もいるので簡単にさらっと説明しますね。
扶養とは?
自分の生活を自分で維持できない者に対して、生活できるように支えることを言います。
扶養者とは?
生活を支えてあげる方のことを言います。
被扶養者とは?
生活を支えてもらう方のことを言います。
いや、これ説明さらっとしすぎでしょ!説明になっているかな?
シンプルイズベスト!!!
社会保険上の扶養に入る為の一般的な条件
社会保険上の扶養に入れてもらうには、扶養者(被保険者)の加入している健康保険組合の条件に該当しなければなりません。この条件ですが、またまたすごーく簡単にご説明すると次のとおりです。
・扶養者の収入を主として生計していること。
・被扶養者の年間収入が130万円未満であること。60歳以上又は障害者の場合は、180万円未満です。※この年間収入とは、過去の収入金額ではなく、これからの年間収入の見込み額となります。
扶養に入れてもらう為の条件や手続きの方法は、全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)を例として参考にしてみましょう。(※実際の扶養に入る為の条件や手続き方法については、扶養者の働いている事務の方や加入している健康保険組合に、ご確認ください。)
社会保険上の扶養に入るメリットとデメリットとは?
[扶養に入るメリット]
本来であれば会社を辞めた場合に社会保険から離脱し、国民健康保険と国民年金保険に加入して保険料を支払わなければならないのですが、社会保険上の扶養に入れてもらうことで国民健康保険と国民年金保険に加入する必要がなくなり、扶養者の社会保険にいれてもらうことができます。被扶養者の保険料は、扶養者の健康保険組合が保険料を負担してくれるのでお金がかかりません。
このことから、本来加入すべき国民健康保険と国民年金保険の保険料がかからないことがメリットと言えるでしょう。この国民健康保険料は、あなたの今までの収入やお住いの市町村によって人それぞれ変わってきます。
[扶養に入るデメリット]
逆に扶養に入るデメリットについてですが、特に大きいデメリットはないと思います。強いて言えば、年間の収入金額を扶養範囲内の130万円に抑えなくてはいけないことでしょうか?また被扶養者は国民年金の第三号被保険者となるので、厚生年金よりは受給金額が少なくなります。
扶養に入ることで節税効果はどのくらい?
我が家の場合の節税効果
私が妻の社会保険上の扶養に入れてもらうことで、どのくらいの節税効果が年間であるのかをざっくりご紹介したいと思います。計算方法は、平成30年分とします。
国民健康保険料分 | 151,585円 |
国民年金保険料分 | 196,080円 |
合計 | 347,665円 |
国民健康保険料は、住んでいる市町村のHPの計算方法から求めました。
国民年金保険料は、平成30年度の保険料から計算しています。(月額16,340円)
なんと!347,665円程度の節税効果があることが分かりました。(独学で計算しているので、間違ってる可能性ありですが・・・w)会社辞めて社会保険から抜けた場合、本来であれば国民健康保険と国民年金保険に加入して保険料を支払わなければならないのですが、扶養者の健康保険組合の扶養に入れてもらうことにより、この保険料を支払わなくて済みます。
国民年金保険料は全員一律料金となっていますが、国民健康保険料はお住いの市町村によって変ってきます。お住いの市町村のHPにて国民健康保険料の計算方法をご確認下さい。
ここでは例として、埼玉県さいたま市の国民健康保険税の計算方法を記したページのリンクを貼っておきます。具体的な計算例がのっているので、とても分かりやすいですよ!
扶養手当や家族手当が付く場合があるよ!
上で紹介した保険料の支払いがなくなるだけじゃなく
なんと!更にっ!
扶養者の職場によっては、扶養手当や家族手当が給与に加算される場合があります。
私の場合、嫁さんの職場で扶養手当が月額1万円も付くようです!
うぉおおおお!すげぇええーーーwww
扶養手当 | 10,000 |
年間に直すと、120,000円ですね!
そして先ほどの国民健康保険料と国民年金保険料と、この扶養手当分を合計すると・・・!
151,585 + 196,080 + 120,000 = 467,665
私の場合、社会保険上の扶養に入れてもらうことで全部で467,665円分の効果があることが分かりました。この金額は、仮に時給1,000円で、1日8時間、月22日出勤して働いた場合に換算すると2.6ヵ月分くらいになります。とても大きな金額ですね!社会保険上の扶養に入れてもらうことで、家計は本当に助かります。
社会保険上の扶養に入ることでの効果まとめ
それでは、社会保険上の扶養に入ることでの効果をまとめます。
・国民健康保険料の支払いがなくなります。
・国民年金保険料の支払いがなくなります。
・扶養者の職場の規定により扶養手当や家族手当が給与に付くかもしれない。
・扶養から抜けない為には、年間の収入金額を130万円に抑えなくてはいけない。
社会保険上の扶養に入る為には、扶養者の加入している健康保険組合の条件に該当し、扶養認定の審査の手続きが必要になりますが、扶養認定されれば家計はとてもとても助かります。会社を辞めて主夫(主婦)になる方は、すぐにでも扶養に入る為の手続きをしましょう!
会社を辞めてすぐに就職活動される方も扶養はいいやって思うかもしれませんが、すぐに就職できるとは限りません。生計を共にしている方がいれば扶養に入れてもらうこともぜひ検討してみましょう!